家具などに使用される木材の種類に「オーク」と「ウォールナット」というものがあります。
2つはそれぞれどのような木材なのでしょうか?
また、どのような特徴や違いがあるのでしょうか?
オークはブナ科の広葉樹のことです。
日本ではナラの木と言えばわかりやすいかもしれません。
しかし、日本でナラ材と言われているものとオーク材は正確に言うと違います。
ナラ材に比べるとオーク材は木目が荒く、白っぽいのが特徴です。
ヨーロッパなどでは家具だけでなく船やウイスキーの樽などにも使用されている木材になります。
特徴としては「耐久性が高い」「木目が美しい」「ナチュラルな色合い」といったことが挙げられます。
特に木目に関しては「虎斑」と呼ばれる特徴のある模様で、好き嫌いが分かれる部分にもなります。
ウォールナットはクルミ科の広葉樹のことです。
日本にもクルミ材と呼ばれるものがありますが、家具や建材に使用されるウォールナットは一般的にブラックウォールナットのことを指し、クルミ材とは違うものになります。
特徴としては「衝撃に強い」「加工後の狂いが少ない」「加工性や接着性に優れている」「高級感がある」といったことが挙げられます。
世界三大銘木の一つにも挙げられ、色味の濃いシックな雰囲気のある木材として根強い人気があります。
では、オークとウォールナットはどのような違いがあるのでしょう。
はっきりと違いがわかるのは「色」です。
オークはナチュラル色で明るい木材の色になります。
虎斑と呼ばれる木目は特徴的ではありますが、比較的癖の無い木材と考えて良いでしょう。
一方ウォールナットは、重厚な紫色も感じるような黒に近い茶色になります。
そのため、ウォールナットで作られた家具は重厚で高級感のある仕上がりになります。
どんな部屋でも溶け込むナチュラルなオークと、シックで存在感のあるウォールナットは、家具にするとイメージが大きく違います。
また、ウォールナットは樹形が小さいため、木の表面に近い部分は白っぽくなり、濃い茶色の部分が少なくなるのでオークに比べて値段が高い木材でもあります。
もう一つ大きな違いは「経年変化」です。
オークの経年変化はナチュラル色から褐色へと濃くなっていきます。
一方、ウォールナットは色あせと表現する人もいるほど、濃い茶色が明るい茶色に変化していきます。
木材の家具は長期間使用できるうえに、使えば使うほど味が出てくるので、経年変化の仕方も考えて選択すると良いでしょう。
オークとウォールナットはどちらも丈夫な木材で非常に人気があります。
ただ色味については真逆の性質を持っていると言ってもいいくらいの違いがあります。
購入時のイメージも大切ですが、使い込んだ後にどのような変化があるのかも考えて選択して購入するようにしましょう。