自宅を建てる時や、家具を選ぶ時、無垢材と集成材の説明を受けたことはありませんか?
一見、見た目が一緒に見えて、何が違うかわからないことが多いですね。
無垢材と集成材はそれぞれに一長一短がありますが、特徴を知ると家具選びの時も参考になります。
今回は無垢材と集成材の違いと見分け方についてまとめてみました。
無垢材とは原木から切り出している木材で、木材の風合いがそのままの自然素材です。
無垢材は調湿作用があり、梅雨の時期は木が湿気を吸収し、乾燥の時期は水分を放出するという機能があります。
とても優れた機能で、カビやダニの発生がしにくいのが特徴です。
なお、木材は時間が経つと、水分が飛び乾燥していきます。
乾燥のために木が反ってしまいヒビが入ったり、割れたりすることもあります。
そのため、無垢材の家具を選ぶ際は、時間を寝かせて乾燥した木材が使用されているかどうかを確認することが大切です。
集成材とは、小さな断面の角材や薄い木板を接着剤で貼り合わせている人工の木材です。
木の幅、厚さ、長さなど、自由に継ぐことができるので、長いものや曲線など、デザイン性の高い家具を作ることを可能にします。
また、集成材は木材の反りが出にくく、狂いがないため強度があります。
前述の通り、自由度が高いので建築では特に重宝されています。
しかし、接着剤を大量に使用しているため、安心して使える材料かどうか問われ始めています。
無垢材と集成材の見た目の違いは、集成材は継ぎ目が見えるため、比較的わかりやすく判断できます。
但し、化粧貼りと言い、集成材を芯にして周りを無垢材で囲ったものは、見た目は無垢材と変わらないこともあります。
無垢材と集成材の違いを確認するには、家具を触ってみるとその違いがわかるかもしれません。
無垢材は吸いつくような心地良い肌触りがあり、柔らかくもなく堅くもなく丁度良い適度な弾力性があります。
一方で、集成材はツルツルとした肌触りです。
また、香りもポイントとなります。
無垢材は森林浴をしているような癒やされる感じの香りがあります。
他にも、無垢材の中でも木の種類で風合いや色見が違います。
ケヤキは黄色みがあり堅い木で家の土台に良く使用されています。
栗の木はやや濃い茶色で家具などに使用されています。
一見して同じように見える木材の家具には、無垢材や集成材といった製造方法の違いから、素材による色味や風合いの違いまで様々ありますので、自分に合った素材をじっくり楽しんで選んでみてはいかがでしょうか。