ホルムアルデヒドという名前を聞いたことはありますか?
シックハウス症候群の原因物質の一つでもあるホルムアルデヒドは、家具や建築資材などに使われている接着剤などに含まれる化学物質です。
ホルムアルデヒドが含まれる家具などがあると、少しずつ室内に拡散され、目などに刺激を感じることもあり、ひどい場合には呼吸困難などの症状が出る場合もあります。
それでは、このホルムアルデヒドを家庭で除去することはできるのでしょうか?
また家具メーカーは、ホルムアルデヒドに対してどのような対策を行っているのでしょうか?
シックハウス症候群の対策として、ベークアウト法というものが知られています。
ベークアウト法はホルムアルデヒドの除去にも効果があると言われています。
具体的な方法としては以下の通りです。
この時、加湿器などで湿度を60%以上にすることで、効果が上がると言われています。
また、部屋全体の温度と湿度が均一になるよう、扇風機やサーキュレーターで空気を循環させます。
目安としては半日以上とされています。
目安としては1時間以上とされています。
これを何度も繰り返すことによって、ホルムアルデヒドの成分が徐々に少なくなっていきます。
なお、ベークアウト法を実施する際には、暖房器具による火事に注意し、閉め切った部屋のホルムアルデヒドを吸い込まないように注意しましょう。
ベークアウト法は丸一日かかる作業となるため、なかなか気軽に行えないという方には、ホルムアルデヒドを分解する効果があるとされるスプレーや、吸着剤を使用するという方法があります。
空気中にスプレーしたり、家具の引き出しなどに吸着剤を入れておくことで、ホルムアルデヒドを減らす効果が期待できるので、手軽にできる対策と言えるでしょう。
ホルムアルデヒドの対策をとるためには、まずホルムアルデヒドについて知ることが必要になります。
最近ではメーカーが対策のための実験室を持つことも珍しくないようです。
メーカーのホームページなどでどのような実験をしているか確認してみると、家具を通常使用するという前提で、6畳程度の部屋に商品を置き、どの程度ホルムアルデヒドが拡散されるかを調べているようです。
その上で、どのような対策をとれば拡散が防げるのか、またホルムアルデヒドの拡散を減らす為の家具が、どの程度効果があるのかなどを実験しているということです。
一番基本的な対策と言えるのが、ホルムアルデヒドの少ない材料を使うということです。
材料の段階でホルムアルデヒドが少なければ、当然ですが拡散量も少なくなります。
メーカーごとに基準は違いますが、それぞれ基準を設け材料の選定を行っています。
ホルムアルデヒドを含んだ家具は、運搬中にもホルムアルデヒドを空気中に拡散させます。
梱包をされている家具などになると、拡散されたホルムアルデヒドの逃げ場がありません。
このような場合、一度拡散されたホルムアルデヒドは再び家具に吸着してしまいます。
これを防止する為に、ホルムアルデヒドを吸着、分解するシートを梱包内に入れるのです。
そうすることで使用するために梱包を開ける段階では、ホルムアルデヒドがある程度軽減されている状態で使用できます。
このように各メーカーがホルムアルデヒドに対しては様々な対応を取っています。
社会的に問題となっているホルムアルデヒドですので、対応を取っている家具メーカーは必ずと言っていいほどホームページや売り場で対策方法についての表示があります。
家具を購入する時にホルムアルデヒドが気になる人は、そのメーカーがどのような対策をとっているのかを調べると良いでしょう。
そうすることで安心して購入し、使用できると思います。