株式会社プロデザイン様
2025.1.29
今回ご紹介するのは、石川県・小松市に位置する「株式会社プロデザイン」(以下、プロデザイン)様です。
プロデザイン様は石川県小松市・加賀市の保険代理店で、それぞれ小松市と加賀市にオフィス兼店舗を設けていらっしゃいます。
今回は小松市の社屋を移転されるとのことで、新築のオフィスへの什器提案・納入のお手伝いをさせていただきました。
新築社屋は無垢材のフローリングに暖炉、オフィスとは思えないほど温かいアットホームな空間。

エントランスを入って目の前には造作のキッチン兼カウンター。落ち着いたダークカラーで統一されています。また、キッチンを含め、来客スペースにはカリモク家具の各ブランドの家具を採用することで、無垢の床との親和性と統一感を表現しています。
3脚並んだカウンターチェアは「KARIMOKU NEW STANDARD(カリモクニュースタンダード)」のキャストールシリーズより、キャストールバースツール ウィズバックレストロー。無駄のないシンプルなデザインは、スイス・ベルギー・フランス生まれの3名のデザイナーから成る、スイスを拠点に活動するデザイナーユニット「BIG-GAME」によるチェア。

手前のダイニングチェアは「
KARIMOKU CASE(カリモクケース)」の
Side Chair(サイドチェア)。

ダイニングチェアでもラウンジチェアでもない、それぞれの特徴を兼ね備えたチェア。
こちらはコペンハーゲンで2008年に設立したデザイナーユニット「
Norm Architects」が手掛けました。
ソフト・ミニマリズムと呼ばれるデザイン哲学に基づく、柔らかさを纏った研澄まされたデザインが表現されています。
エントランス左手には、同じくカリモクケースのClub Chair(クラブチェア)。

前述のサイドチェアと類似したフォルムですが、座面がより広く、シートハイがやや低いことから、よりラウンジチェアに近しい位置づけ。デザイナーは同じく、
Norm Architects。
丸みを帯びた背もたれはアームレストを兼ねており、狭小空間にもフィットする優れたラウンジチェア。もちろん快適性も配慮されており、身体をぐるっと包み込んでくれるホールド感が感じられます。カラーはサイドチェアとはガラリと変わり、ナチュラルな木の支柱にアイボリーの張地。ちょうど2階の階段から1階に降りる際に佇む姿に心を掴まれます。

2脚のチェアの間にはサイドテーブルも配置し、お客様とのカジュアルなお打ち合わせや待合スペースとして活躍しそうです。
キッチン奥には、2室お客様とのお打ち合わせスペースが設けられています。

お部屋のトーンは柔らかく、お客様もリラックスできる空間となっています。こちらは来客専用というわけではなく、従業員の少人数でのミーティングにも利用されるようです。
お打ち合わせスペースと反対側には、従業員が働く開放感のあるオフィスが広がっており、「フリーアドレス制(個人の固定席をもたないオフィス)」を採用しています。

暖炉側のオープンデスクには6席、段差を上がったデスクに8席、そして壁際のカウンター席が設けられています。チェアのファブリックなどもお部屋のトーンに合わせて、グレーを採用しました。

フリーアドレス制であることから、書類等の保管スペースがかなり縮小され、オフィス全体がすっきりかつ広々と使用できます。
2階に上がると、ガラス扉が開放的な最大24人掛けのミーティングルーム。

お隣には8人掛けの会議室。こちらの会議室のみ床がタイルカーペットになっており、空間全体がほかのお部屋とは少し異なる重厚感があります。過去に受賞された表彰盾のアーカイブが美しく並べられています。

そしてさらに奥には従業員の休憩スペースがあります。

お部屋の雰囲気がまた異なり、壁とチェアに様々なカラーが取り入れられています。執務室やミーティングルームとのメリハリがあり、気分転換になりそうです。
従業員の皆さまが快適に働ける、そしてご来店されるお客様の心に残るような空間になっていますと幸いです。